構築に関して使用されている技術は、着手当時から現在も色々変遷を重ねています。初期はRuby on RailsをベースにREST APIを実装していました。これは基本的なフレームワークのルールをより厳格なRailsによって社員に浸透させる狙いもありました。現在はある程度MVCなどの概念も理解が進んできておりますので、次の段階としては、将来的な機械学習などAI分野への進出を見越してPythonなどの言語への変換を進めています。
とはいえ、インタプリタ言語だけではもちろん高速な処理などは追いつきませんので、APIの内部処理として動く各マイクロサービスではJavaやGolangなどのコンパイル系言語も取り入れています。この辺りはnginxやRedisなどのミドルウェアも組み合わせて開発していますので、一般的な開発経験があればすぐに取り掛かれるようにという部分に焦点をあてて標準化させています。
「J-Cloud」構築の背景には、Jストリームに特化した開発者ではなく、日本や世界で通用する開発者への成長を促す狙いがあります。いかにJストリームで育ったエンジニアが他でも通用するか、また他で活躍しているエンジニアがそのままJストリームで活躍できるか。オンプレミスのインフラや動画領域の経験など、コアコンピタンスな部分はどうしても特殊性は残りますが、それ以外のアーキテクチャはそれらの経験有無に影響されないので、スタートはきりやすいと思います。